


シックハウス症候群などの健康被害が騒がれはじめ、健康住宅・自然素材への関心が高まる中、ビニールクロスに変わる内装材として珪藻土を添加した調湿塗壁材が続々登場しました。
ところが付着力・施工性・耐摩耗性を確保するために合成樹脂を配合し、主たる目的であったはずの調湿性能については二の次にされることが多々見受けられました。
本物の素材で合成樹脂を添加せずに、調湿性能にすぐれ、風合いのある仕上がりの塗壁材はできないものか......。10年の歳月を経て 2008年 秋、完成にたどりついた「悠久楽土(ゆうきゅうらくど)」はそこからはじまりました。


「悠久楽土(ゆうきゅうらくど)」は栃木県の土と石灰の専門家とも言える、鹿沼土の生産農家 菊花産業と石灰メーカー 村樫石灰工業、そして建材店 白木屋の確実な<技術>と<知恵>による協力のもと、栃木県の「チルチンびと『地域主義工務店』の会」会員工務店「響屋」のアイデアから生まれました。
さらに主原料である"石灰石"は全国でも産地として知られる栃木県佐野市の葛生地区から、サツキの園芸用土として保水力・通気性で有名な"鹿沼土"は栃木県鹿沼市からやってくる、確かな栃木県の県産材です。
「悠久楽土(ゆうきゅうらくど)」はまさに栃木県が生んだ、エコロジカルで安全な「顔の見える」塗壁材です。
「 悠久楽土 」施工の手順
本製品は、石膏ボード下地への施工品となっております。
1.下地専用紙シート『MKシート』を貼る
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目地・ビス頭・コーナー・入隅・出隅を入念にパテ処理し、『MKシート』巾910mm をクロス糊「 ウォールボンド 」(矢沢化学工業)にて貼り付け施工します。貼り接ぎ部は、突き付け施工し、重ね貼りはしないで下さい。 注)下地シートの浮きや目地隙きがあると、仕上げに悪影響を及ぼします。丁寧な施工をお願い致します。 |

2.養生を施す |
施工面以外の窓枠・巾木・廻り縁等の木部に養生テープにて養生を施してください。 注)木部が無垢材の場合、悠久楽土が付着するとシミが発生します。シミが出た場合は、塗装業者に依頼し染み抜きが必要となります。 |

3.「 悠久楽土 」を練り合わせる |
練り漆喰 7.0kg と同梱の配合用鹿沼土 7.0kg を全量加水しながらミキサーで練り合わせます。 注)練り合わせた後、鹿沼土の吸水反応が治まるまで15分~30分程度放置し、粘度を確認してから必要に応じて加水撹拌してから施工開始してください。 |

4.「 悠久楽土 」を塗る |
左官コテにて施工してください。 基本は1度塗りで仕上げて頂けますが、テクスチャー等の模様をつける場合は、追い掛け2度塗りにてお好みのテクスチャーを表現してください。 |
【施工上の注意】
・『MKシート』施工後、2日程度の養生期間を必要とします。
・気温 5℃ 以下及び 30℃ 以上の時は施工を避けてください。